<ソウルからの便り 2023・秋>(続)

  「日韓親善宣教ニュース 第135号」(2023年11月1日発行)より
   <ソウルからの便り2023・秋>(続)

日韓親善宣教協力会派遣宣教師
      ソウル日本人教会 伝道師 平島範子

 

 去る5 月にお召されになった尾山令仁先生の
これまでの尊いお働きに感謝します。
韓国やアジア諸国に謝罪運動をしてこられた先生の思いを、
私も引き継いでまいりたいと思います。

 コロナが収まってきたかと思っているところへ、
日本では感染が再び広まりつつあるようですね。
韓国では
8 月末からインフルエンザと同じような扱いになり、
検査費用や治療費の自己負担が増えてしまいましたが、
2 度、3 度とかかる人もいて、
なかなか油断できない状態です。
そのような中、私たちの韓国での働きが守られていますのも、
皆様の変わらぬ尊いお祈りとおささげものによるものであることを
日々実感し、感謝しております。

 

 さて、日本では毎日のようにどこかで地震が発生しています。
海外でも今年はトルコやモロッコなどで大地震があり、
水害などの災害も国内外で絶えませんが、
そのようなニュースに触れる度に
人間の無力さを覚えます。

 今年の9 月1 日で、関東大震災から100 年経ちました。
その震災の時に、
朝鮮人が暴れている、朝鮮人が火をつけた」
などのデマや流言によって、
朝鮮人という理由だけで、女性や子どもまで
多くの人が自警団や民衆によって虐殺された、
恐ろしい事件が起こりました。

日本統治下からの独立運動
朝鮮、日本全国にまで広まったことに対する仕打ちとも
言われていますが、
その時に朝鮮人に間違えられて殺された
中国人や日本人もいたそうです。

その中の、千葉県福田村で
香川県から来た日本人の行商団の人たちが殺害された記録が、
今年映画化されました。
毎年、震災の犠牲者の追悼とともに、
朝鮮人虐殺事件の被害者の追悼の時がもたれています。
  
墨田区横網町公園にある
関東大震災朝鮮人虐殺犠牲者追悼碑)

未だ真相究明されていないこれらの事件について、
多くの犠牲者の名誉回復がなされるよう祈り、
働きかけていかなければならないと、
今、思わされています。(範子)


    ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆  ◆

     神は、キリストによ って、私たちをご自 分と和解させ、  
      また 和解の務めを私たち に与えてくださいま した。  
                (Ⅱコリント 5:18)    
 
 
 ソウル日本人教会
教会ウェブサイト:
http://j-ch-seoul.link/(日本語)
または「ソウル日本人教会」で検索
 

 

日韓親善宣教協力会
    (会長 飯塚俊雄東京若枝教会牧師)
〒176-0012 東京都練馬区豊玉北 1-12-3 聖書キリスト教会
Tel  03-5984-3571
(支援献金振替先)00140-1-28481