眠ることなく、まどろむこともなく、私たちを守ってくださり

主は
あなたの行くのも帰るのも
守ってくださる。
今より、とこしえに。
詩篇121:8

主は真実な方です。
あなたがたを強め、
悪しき者から守ってくださいます。
Ⅱテサロニケ3:3

 イザヤ書57:14~16
 士師記2:6~23(通読箇所)
   (ローズンゲン『日々の聖句』6/15;水)

 

    ―――― ☆  ――――


 詩人はうたいます。
「私は山に向かって目を上げる。
私の助けは どこから来るのか。
私の助けは【主】から来る。
天地を造られたお方から。

主は あなたの足をよろけさせず
あなたを守る方は まどろむこともない。
見よ イスラエルを守る方は
まどろむこともなく 眠ることもない。
【主】はあなたを守る方。
【主】はあなたの右手をおおう陰。

昼も 日があなたを打つことはなく
夜も 月があなたを打つことはない。

【主】は すべてのわざわいからあなたを守り
あなたのたましいを守られる。
【主】はあなたを 行くにも帰るにも
今よりとこしえまでも守られる。」(詩篇121:1~8)

 

 

 この方、天の神、【主】は、
「『わたしはある』と言う者」と名乗られる方(出エジプト3:14)。
在ろうと思われるとおりに在る方。
ことばと人格が一致している方。

おことばのとおりに私たちを強め、
悪しき者から守ってくださいます。
 

 

 この方は、イザヤを通して預言して言われます。
「『——主は言われる—— 

盛り上げよ。土を盛り上げて、道を整えよ。
わたしの民の道から、つまずきを取り除け。』
 

いと高くあがめられ、永遠の住まいに住み、
その名が聖である方が、こう仰せられる。
『わたしは、高く聖なる所に住み、
砕かれた人、へりくだった人とともに住む。
へりくだった人たちの霊を生かし、
砕かれた人たちの心を生かすためである。
 

わたしは、永遠に争うことはなく、
いつまでも怒ってはいない。
わたしから出た霊が衰え果てるからだ。

わたしが造ったいのちの息が。』」(イザヤ57:14~16)

 


 天の神、【主】は、
「さあ、人をわれわれのかたちとして、
われわれの似姿に造ろう」と仰せられて
人を造られたのだそうです(創世記1:26)

【父である神】、【御子である神】、
【聖である霊】と呼ばれる神が、それぞれ、
全知、全能、永遠不変の方でありながら、
ギリシャ神話の神々のように自己主張し合うのではなく、
愛において、自発的に、
「自分の思いが成ることではなく、
相手の思いが成ること」を願い、
それを喜びとし、生き甲斐としておられる(ヨハネ6:38、8:28、12:49~50)、

 

その愛による自発的な、
思いを一つにする「一つ」の中に
もっと加わる者が欲しいと願われて。


けれども、最初の人アダムとエバは、
その「神との一つ」の中に留まることをせず、
もっと素晴らしいものになろうとして、
「神の一人のようになり、
善悪を知るようになろう」(創世記3:22)として、
天の神、【主】の御思いよりも
自分の理性による善悪の判断を上に置いて、
神に背き、神に対立、対抗する、
創造の目的から「的外れ(ハマルティア)な者に。


それゆえ、神の御力によってエジプトを脱出し
約束の地カナンに入ったイスラエルの民も、
モーセやその後を引き継いだヨシュア
その世代の神の御力を経験した者、
あるいはその後に立てられた
士師(さばきつかさ)がいなくなると、
たちまちに、自分の理性の判断を優先し、
父祖の神、
「『私はある』と言う者」と名乗られる方を捨てて、
その地の神々、「豊穣の神々」に心を寄せ、
従うようになっていったのですね。(士師2:6~23)


 私たちも、このアダムの
「神の一人のようになり、
善悪を知るようになった」者としての
「的外れ(ハマルティア)を遺伝的に受け継いで
生まれてきた者です。

 

しかし、神は、東の果ての国に住む私たちにも、
エスによる「良い知らせ」を伝えてくださって、
創造の目的から「的外れ(ハマルティア)」になっている
私たちの〔生まれたときからの私〕という霊を
エスの十字架刑での死に合体させてくださって、
死刑が終ったもの、死んだものと手続きしてくださり、

エスを通して来てくださる
【聖である霊】と呼ばれる方によって、
ご自身の御思いを私たちの心に置き、
書き記してくださって(エレミヤ31:31~34、
エゼキエル36:25~28、ヨハネ17::21~23)、
私たちがイエスと同じ生き方、
【父である神】と思いを一つにして生きる生き方を
するようにしていてくださるのですね。

神の全能の力による守りの中で。

今日も。

 

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